FAQよくある質問
ソーラーシェアリングの基礎知識
大規模なソーラーシェアリングには、電力会社との事前相談が必要?
設備容量が50kWを超える太陽光発電の場合、電力会社に接続申込みをする前に、「事前相談(任意)」と「接続検討(必須)」の機会があります。この手続きは、ソーラーシェアリングにおいても、一般の太陽光発電と変わりません。まず「事前相談」によって、電力系統(電線網)に接続する際に、なんらかの制約を受ける可能性はないかなどを確認します。次に「接続検討」によって、送配電設備の新設・増強工事の有無などが判断されます。また、必要となる工事の概要や工期、工事費負担金の概算等が示されます。営農計画策定後、発電設備に関する調査段階では、事前相談を済ませておきましょう。
工事費負担金
工事費負担金とは、太陽光発電設備で発電した電気を電力会社に売るにあたり、電力系統(電線網)に接続するために必要となる工事に関する負担金。発電事業者が電力会社に支払うもので、その金額は発電設備の規模や設置場所・工事内容等によって大きく異なります。一般的なケースでは、50kWの発電設備で20万〜60万円位が多いようです。ただし、遠くまで新たに電線を引かなければならない農地などは、その距離の分だけ高くなります。もちろん、同じ場所なら規模が大きいほど高額です。この負担金を納めないと売電はできませんから、要注意です。
監修:馬上丈司
text: Kiminori Hiromachi